SOTHIS
Under the Moon Light
What’s Stellile?
時々更新されます
星片は、大きな星に隕石が衝突する事で生まれます。
隕石が衝突した後、その衝突で生まれた岩石に100万分の1程の確率でステルワール族の生命の源が宿ります。
宿った瞬間、その岩石は星片、卵としての役割を持ち、その全体が魔力でコーティングされ、その後、長い時間をかけ中の成分を水に変化させていきます。
ここまで1年ちょっとかかり、中でステルワール族の胎児を育てる為の準備が整った頃、ようやくここからステルワール族が形作られていくのです。
この後からは人間の赤ちゃんがお母さんのお腹の中で育つのと同様、ステルワール族も星片の中ですくすくと成長して行きます。
ただ期間は人間とは違いかなり長く、平均は10年ちょっとくらい。せっかちさんだと5年で産まれる子もいますが、100年近く星片の中に居るのんびり屋さんもいます。
こうして中でゆっくりと時間をかけて育ったあと、産まれる準備が出来た時、星片に変化が起きます。星片の上部にピシッと真っ直ぐに亀裂が走り、その部分が割れて砕け散るのです。
すると、中から水が漏れ、その場所には池のようなものが出来ます。
その池の中心、水底から、ステルワール族は浮き上がるように現れ、目を覚まします。
これが、ステルワール族が産まれるまでです。
また、大きめの星片から双子が誕生した事例も観測されており、その場合は2人で一緒に住んでいるのでわかりやすいそうです。
ステルワール族の子供が誕生した時は人間の赤ちゃんと同じく、何も知らない状態からのスタートです。星片の操作方法も知らないまま宇宙を漂う事になります。
そこで、星片に備わっている魔力の最初の出番です。
この魔力を辿って、月生まれなら月、火星生まれなら火星からというように、各星の長老が生まれたばかりのステルワール族の子供を迎えに来ます。そして、そこで初めて色々な事を学ぶのです。
では一番最初に生まれた者はどうだったのか。諸説ありますが、一説によると最初の一族は互いに電波のようなテレパシーを使い話したり情報を得たりしていららしいです。……と、いっても、ここ数千年くらい生きているステルワール族の中にもテレパシーなんて使っている人を見た事は無く、殆ど神話に近いと言います。
真実はブラックホールの中、って事なんですかね。
ステルワール族は星片の生まれた星により見た目が異なります。
確認できているうちでも、
月=ミルク色
木星=ミルクティー色
火星=チョコレート色
土星=カスタード色
金星=蜂蜜色
太陽=紅茶色
天王星=ネモフィラ色
海王星=薄荷色
水星=真珠色
(図上中央から時計回り)
が観測されています。
ステルワール語とは、ステルワール族が話す原語です。
ですが、このステルワール語、実は文字がありません。
というのも、ステルワール族の単独行動の多さが原因で、ステルワール族は基本的に団体で行動というのをあまりしないので、約束など、残しておかねばならないというようなシチュエーションに至る事が無く、記録も殆ど自分の記憶頼りで、書く事を必要としなかったからだと言われています。
文字の読み書きが出来るのは、地球にどハマりしている者くらいで、人によってハマってる国の原語がペラペラだったりするそうです。
そしてこのステルワール語、地球人には聞き取れない周波数らしく、ソティスちゃんも何ヶ月も地球人にも聞こえる周波数で話そうとして苦労していました。
ようやく聞き取れるようになり、いくつかの単語はカタカナ表記で表現できるようになりましたが、これはいわゆる「地球なまり」で、実際は全然違うイントネーションなのだそうです。
ステルワール語には文字が無く、発音も周波数が違うため難しいと言いました。ですが、それでは「ソティス」「Sothis」のような名前表記はできません。
それではそのような名前はどこから来るのか。これには理由があるのです。
大概の子達はにも出て来た"長老"と呼ばれるステルワール族の長的な人に名付けてもらいます。そして、数百年前までは確かに書き文字はありませんでした。なので、その時までの人々の名前は「テゥヤタャ(眩しい)」や「ルュウヴィ(綺麗)」のように、ステルワール語の名前ばかりでした。
ですが、時が経つにつれ、長老は「いつか地球人と交流を深める時が来た時に名乗りやすいような名前が良いのではなかろうか」と考えるようになります。そのような理由から、少なくともここ数百年の間に生まれた子は、地球の原語でも発しやすい名前を付けているのだそうです。
■体型はおおよそ全員同じくらい。身長は9〜11cmが平均、高いものだと15〜16cmまで行く者も存在するようです。この辺りまで行くと超モデル体型として見られるのだとか。
また、乳首、生殖器、肛門などは付いておりませんが外側の作りだけ見ると人間と似た形をしています。
へそに関しては星片内で育つ際にへその緒状の魔力の綱のようなものがへそに繋がっているからというのが存在理由です。
なぜ人間のような外見をしているのかに関しては、おそらく宇宙における魔力供給のどこかで人間の遺伝子が流れ込んだのではないかという説がありますが、それがいつであるのか、なぜそのような事態になったのか、原因は謎に包まれています。
■骨はありますが人間と同じような臓器は無く、代わりに魔力でできたジェル状の血液が詰まっています。怪我をすると傷口から出てきます。
基本的に体は魔力で包み込まれているのであまりにも深くない限りは自然治癒で治りますが、切断など深い傷まで行くとさすがにそうはいかないので、早急に魔法使い(地球でいう医師のような役割)の居る星まで行って治してもらう必要があります。これは大きめの星、惑星だと必ず居るので、皆一番近くのものを利用しています。
■また、血液型も存在しています。
・W(ウォーター)型=透明色。三種の中だと比較的さらさらしている。
・N(ネオン)型=ほのかに光りを帯びている。とろりとした液状。
・P型(パステル)型=白みがかった生クリーム状。最も粘度が高い。
の三種類に分類されます。色味は生まれた星により色が違い、その殆どは髪の色と同じ色になります。例えばP型で太陽系のステルワール族なら白みの赤になります。
これらの名称はステルワール語では聞き取れない言葉である事から地球の言葉で表現されたものなので、現状原語での表現は解明できておりません。
ちなみにソティスちゃんはW型ですので、微妙に白く濁ったような透明です。
味はどのタイプも無味無臭です。
■体温は人間と同じかちょっと低いくらいです。34.00〜36.00くらいが平均です。
■五感があるので味覚・嗅覚と共にきちんと痛みも感じます。
食べ物は食べられますが、栄養として吸収される事はないので過度に太ったり痩せ細ったりする事もありません。嗜好品と同等の扱いになります。
■電子機器・食べ物・衣服などの工業製品は全て錬金術師の手によって作られています。
錬金術師は惑星などの大きな星に点在している移動式マーケット内に必ずおり、宇宙に漂うスペースデブリや特定の惑星で採れる資源を材料として持って行くとそれ相応のものを作ってくれる言わば便利屋さんです。
珍しい材料だったりするといつもより良いものを作ってくれます。
滅茶苦茶な素材を要求されますが、それなりの物を持って行くと自分の星に屋根付きの家を建てることもできたりするんだとか。浪漫ですね。
■なぜわざわざ移動式なのかというと、地球以外の星の気候はとても不安定で、突然とんでもない暴風に巻き込まれたりして危険だからだそうです。
まぁ大概の事は魔力があるのでどうにかなるそうですが、それでも可能性が0では無いので、リスクはなるべく減らそうという考えのもと、移動式という形になっているそうです。
また、探す時はどうするのかというとマーケットの発する強い魔力を辿って行くと見つかるのだと言います。マジカルGPSですね。
■インターネットがなぜ宇宙の向こう側でも使えるのかというと、魔力の力で電波を拾いやすくするように作られているからです。
ですがやはり宇宙の壁があるため、すぐに途切れてしまう事もしばしば…。
もう少し良い素材を拾うしか無いみたいですね。